地味女が巻き込まれました。【上完】【修正中】
久しぶりに入った教室。
前回は皆、美味しそうな獲物を見つめる目で私を見ていたけれど、今日は誰一人神龍の様に目に私を写す事は無かった。
そうえば自分の席知らないや。
黒板の端の方に貼られた座席表を確認すると窓側の一番後ろというこの学校に入って初めての幸せだった。
席に座ると前と横は誰も座ってなくって私の周辺だけ人がスカスカだった。
8時40分の合図を知らせてチャイムが鳴っても私以外誰も席に着かず、先生はそんな状況でも9時になると黙々と授業を始めた。
ガラガラッ
「遅れてすいません」
授業中なのに落ち着いた声で教室に入って来たのは、地味な格好をして眼鏡をかけた三人組の男の人達だった。
教室の中もザワザワしていていた。
それは私の入学式で見られたように馬鹿にしたような目と声で皆、色々言っていた。