地味女が巻き込まれました。【上完】【修正中】
「如月さん、どうぞ入ってください。」
インテリさんがそう言うと私はおずおずと異国へと足を踏み入れた。
呆然として突っ立ってると
「おかけになって下さい」
と言われたのでソファーのはしっこにちょこんと座った。
「おい、廉~。お前なんでこんな女ここに呼んだんだよ!こいつすげえ地味。」
女の子に向かってここまでハッキリ言う最低男なんていたのね。
地味な事くらい自覚してますー!!
「黙ってろ」
静かに狼が唸ったようなテノールボイスが響いた。
感じの悪い男の人はチッと舌打ちをしてムスッと目線を下にやり不貞腐れた。
「いきなり呼び出してすいません。用件はただ一つです。」
一つ・・・?
ドキドキと心臓が高鳴っているのを感じた。