泡沫のキス
「なにが『疲れたね』よ!
私のほうが疲れたわよ!
何でってあんたのせいなんだからね!」
溜まっていたイライラが決壊したダムのように、言葉となって流れていく。
「そもそもあんたが女子に無駄に人気があるからでしょ!
楽しくもないくせに笑ってご機嫌とりみたいなことして、
バカらしいと思わないの!?
あんたのその胡散臭い笑顔が一番ムカつくのよーっ!」
一通り言い終えた私の息は、また上がっていた。
例の如くもう一度その息を整えていくと、それに合わせて、サーッと顔から血の気が引いていく。
