『短編』恋するハーモニー
廉はそっと体を離すと、七海の手を引いて窓辺の床に座らせた。
そして、七海の隣りに寄り添うように座り、壁にもたれた。
手は握られたままだった。
その手は華奢だったが、大きい手だった。
廉は、七海の方を向き直ると、まっすぐ目を見つめて「好きだ」と呟いた。
七海はそのまっすぐな視線を受け止められず、目をそらせてしまった。
どこを見ていたらいいのかわからない。
ただただドキドキして、どうすればいいのかわからなかった。