青の奇跡
「じゃあその夏原くんを誘えばいいんじゃない?? あ、朝早いから誰もいないんだっけ……」
奈緒は自分の思いつきにためいきをついた。
「ま、創星に野球部があれば話はすべて簡単にまとまったんだけどな」
奈月もため息混じりにそう呟いた。
奈月の言う通り、創星学園に野球部はない。
他の部は一通り揃っているというのに、一番人気のあるスポーツだけがないのだ。
それは過去のある事件がきっかけとなって廃部となったからである。
その事件の事もあり、次の年の入学者数は過去最低を記録し、卒業生の進学、就職にも多大な影響を与えた。
その事件はそれほどまでに凄まじかったのだ。
「でも、どうせ野球部があったとしても奈月は入らなかったでしょうね。ま、私が入らせないけど」
「……だろうな」
二人の間に少しの沈黙が漂つた。
その時だった。
「きゃあっ!?」
その小さな静寂を破るように一陣の風が吹いたとき、不意に奈緒の制服のスカートがばっとめくれたのだ。
奈緒は恥ずかしそうに顔を赤らめて片手で必死にスカートをおさえる。
だが、全く興味がないのだろう、奈月は見向きもしないで馬鹿にしたように小さく笑った。
奈緒は自分の思いつきにためいきをついた。
「ま、創星に野球部があれば話はすべて簡単にまとまったんだけどな」
奈月もため息混じりにそう呟いた。
奈月の言う通り、創星学園に野球部はない。
他の部は一通り揃っているというのに、一番人気のあるスポーツだけがないのだ。
それは過去のある事件がきっかけとなって廃部となったからである。
その事件の事もあり、次の年の入学者数は過去最低を記録し、卒業生の進学、就職にも多大な影響を与えた。
その事件はそれほどまでに凄まじかったのだ。
「でも、どうせ野球部があったとしても奈月は入らなかったでしょうね。ま、私が入らせないけど」
「……だろうな」
二人の間に少しの沈黙が漂つた。
その時だった。
「きゃあっ!?」
その小さな静寂を破るように一陣の風が吹いたとき、不意に奈緒の制服のスカートがばっとめくれたのだ。
奈緒は恥ずかしそうに顔を赤らめて片手で必死にスカートをおさえる。
だが、全く興味がないのだろう、奈月は見向きもしないで馬鹿にしたように小さく笑った。