恋水〜悲しいだけじゃない嬉しい涙もあるよね〜
さっきまで楽しそうに笑っていたのに、
急に目が真剣になって真子さんは私を見ている。


「 唯愛ちゃん、彼氏いるの? 」


メイクされてるのも忘れて、
首を横にふりそうになった。


「 真子さん彼氏はいません。
正確に言うと
別れたばかりですけど…。
あまり触れないでください。
まあ、
けっこう立ち直ってきたんですけどね。 」


とムリに笑って見せた。

この年齢だもん、
聞かれて当然。
今まで聞かれなかったことが不思議なんだけどね。


どんどん、
化粧が仕上がっていくと
なんだか自分じゃない気がして
こわくなってきた。
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