守るべきもの
私は、仮眠室で横になり、天井を見つめていた。

頭が混乱して、事態をよく飲み込めなかった。


(残るは私だ。どんな殺され方をするんだろう。)


(やっぱり、修ちゃんに結婚しようなんて言わなければ良かった。)


(私も死ぬなら、修ちゃんの胸で死にたい。)


人間は必ず死ぬものだ。“死”は怖くない。


修ちゃんと離れるのが、1番怖かった。
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