彼と彼女と彼の事情
遠目から見ても、仲睦まじき二人の様子に、嫉妬してしまう自分がいた。 



端から見たら、とてもお似合いだった。――悔しいけれど。



『うまくいっていない』なんて、嘘! 



彼女に優しく微笑みかける隼人の顔なんて……



あんな姿、見たくなかった。 


ずっと、私にだけ向けられていると思っていたのに――。 




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