会議室のナイショの関係
「おまっ……。余計な事言うなよ!!」


まーくんは何故かすごく焦っている。


「そんな事より、もう時間ですよ」


そんなまーくんを無視し、倉木さんは真面目な顔で言う。


「わかったよ。じゃぁ、ちょっと出てくるわ」


まーくんは私の頭を撫でてから、倉木さんと会議室を出て行く。


まーくんからしたら、何でもない行動なんだろうけど。

まーくんに触れられる度に、私はドキドキする。

まーくんに触れられた場所に私はそっと手を置き、ボーっと二人の後ろ姿を見つめていた。


まーくん、私の事、覚えていてくれたんだ……


その事がすごく嬉しかった。


でも、何で倉木さんに私の事を話していたのだろう。

“昔から”って?





それから、まーくんは私を見付ける度に話し掛けてくれた。

話し掛けられてすごく嬉しいし、すごくドキドキする。

だけど、

“誰かに見られたら……”

そう思うと、どうも私はまーくんに対して可愛げの無い態度を取ってしまう。

こんな態度ばかり取っていたら、まーくんに嫌われてしまう。

そんなの、嫌だな。

そう思うのだけど、私は態度をなかなか変えられないでいた。


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