会議室のナイショの関係
気が付けば、街はクリスマスモード一色。


クリスマスか……

まーくん、忙しいから一緒に過ごすのは、無理だろうな。


そう思い、諦めていたのだけど。


「25日の土曜日、休みが取れた。それと、24日も出来るだけ早く帰れるようにするから、俺の部屋で待ってて?」


今まで、会えなくて寂しく感じていたけど、まーくんのその一言で私はすごく嬉しい気持ちになる。

そして、久しぶりにまーくんの部屋で過ごすという事で、私はご飯を作る事に。

何でも器用にこなすまーくん。

前にまーくんの部屋に行った時は、まーくんがご飯を作ってくれた。


「一人暮らしが長いから、作れるだけだよ」


まーくんはそう言うけど、まーくんの作るご飯はすごく美味しい。

私は実家暮らし。

ご飯はいつもお母さんが用意してくれる。

まぁ、極稀に手伝ったりもするけど、いつもご飯が出来るのを待っている。

そんな料理があまり出来ない私だけど、好きな人のためにクリスマスイブの日は、初めて一人でご飯を作る事にした。


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