会議室のナイショの関係
「何?」


気になる私は、なかなか続きを言わないまーくんを急かす。


「紗和、あのさ……。ここで、一緒に暮らさないか?」

「……えっ?えぇっ!?」


まーくんの突然の話に私は驚く。


「俺の帰りが遅いから、紗和となかなか会えないだろ?俺はずっと“紗和ともっと一緒に居たい”って思っていたんだ。単純な考え方だけどさ、一緒に住めば、紗和と一緒に居られる時間が増えるって思って。だから……、紗和さえよければ、一緒に暮らさないか?」


まーくんはまっすぐ私を見つめながらそう言った。


まーくんは忙しいから、あまり会えない。

現に、ここ最近、まーくんとこんな風に過ごす事はなかった。

付き合う前にその事は言われていたけど、やっぱり寂しいと思ってしまう。

会えるのであれば、少しの時間でもいいから、一緒に居たい。

だから、一緒に住めば、一緒に居られる時間が増える。

まーくんの言葉は、私の気持ちをすごく嬉しくさせる。


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