会議室のナイショの関係
食事も終わり、少し落ち着いた頃。


「あの……、お話いいですか?」


まーくんが緊張しながら口を開く。


「何だ」


すると、今日、ほとんど喋らなかったお父さんが口を開く。

その瞬間、私も緊張で背筋が伸びる。


「ちゃんとしたご挨拶が遅くなってしまい、すみません」

「いいのよ、そんな事気にしないで」


謝るまーくんに、お母さんは優しく言う。


「お前は黙ってろ」


だけど、そんなお母さんに、お父さんはビシッと一言。


「で、話っていうのは何だ」


お父さんの口調は、普段より厳しめ。

まーくんの隣で、私はますます緊張してしまう。


「今日は、お願いがあってお伺いしました」


そう言うと、まーくんは大きく息を吸う。

そして、話を続ける。


「紗和さんとは、結婚を前提にお付き合いさせて頂いています」


お父さんは黙ったまま、まっすぐまーくんを見ている。


「僕はまだまだ未熟者です。なので、“今すぐ紗和さんと結婚させて下さい”とは言えません。ですが、紗和さんに対する気持ちは真剣です。それに、この先も、紗和さんをずっと大切にしたいと思っています」


厳しい表情のお父さんから目を逸らさず、真剣に話すまーくん。

まーくんが私を想ってくれている事はわかっている。

だけど、こんな風に私のお父さんやお母さんに、ちゃんとはっきり気持ちを言ってくれた事が私は嬉しい。


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