会議室のナイショの関係
ある日のお昼休み――…


今日は社員食堂ではなく、外でランチをする事に。

3月になったとはいえ、外はまだ肌寒い。

私は香澄と会社の近くのカフェへ。

そして、運ばれてきたパスタを食べていると


「そういえば、もうすぐ紗和の誕生日だよね?」

「うん」


そう、3月10日は私の誕生日。


「じゃぁ、誕生日の前の日、飲みに行こうよ」

「うん。って何で前の日?」


香澄の予定が大丈夫なら、別に当日でもいいのに。

だって……


「ねぇ、紗和……。それ、本気で言ってるの?」


呆れた顔をして、香澄は私を見る。


「何が?」

「“何が”って……。彼氏がいるなら、普通、彼氏と過ごすでしょ!」

「あぁ……」


やっぱりそう思うよね。

私は自然とため息が出る。


「どうしたの?誕生日、一緒に過ごさないの?」


少し落ち込んだ表情をした私に気付いた香澄は、心配そうに聞く。


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