給湯室の恋の罠
「でも、私が福本さんの事を好きになるとは限りませんよ?」


そんなの、ウソ。

本当は少し……

いや、かなり意識しはじめている。

だけど、今まで“倉木さんの事が好き”って言っていたから、今、そんな事は言えない。

きっと信じてもらえないから。


「えっ……、大丈夫。俺、諦めないから」


少し戸惑いながら“大丈夫”と言った福本さん。

そんな福本さんを見て、“可愛い”と思ってしまった私って……

もう、完璧、福本さんの事好きなんじゃ?

でも、もう少し待って?

ちゃんと自分の気持ちがわかったら、私から“好き”って言うからね!

“好き”って言われるのも嬉しいけど、でも、やっぱり私は“好き”って言いたいんだもん。

だから、その時は覚悟していて下さいね!



【End】


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