10年越しの恋
第7章 悲しみへのプロローグ
ねぇ、雅紀。覚えてますか?

日本で一番きれいな海。

こっそりと忍び込んだビーチ。

街灯もないフェリー乗り場。

手が届きそうに輝いた空一面の星。

島へと向かう船の中で浴びた水しぶき。

真っ青な海で見た小さなクマノミの親子。

雲一つない空の元、走り抜けた58号線。

あまりの苦さに笑ってしまったゴーヤ。


あなたに出会って4年。

思う気持ちは募るばかりで、

強く強く結ばれたあの夜のこと。


そして……。



あなたは今もあの頃のように笑っていますか?
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