金髪ヤンキーと保健室の変人は。
[嫌いだったよ、最近までは。
今、教師の俺が元ヤンなんて
知られたくなかった]
‥そうか、先生もいろいろ
悩んでるんだな。
あたしはてっきり能天気人間
かと‥‥。
[でも、過去がどうであれ
過ぎたことなんだし、それで
悩んでんのってバカらしいなって。]
そう言って、自嘲気味に笑うと
先生は、先生を見上げるあたしの
頬を優しく撫でて
「今、幸せならそれで充分だ」
って。
[準‥、お母さんは嬉しいわっ
あなたがそんなに立派に‥]
葵さんの言葉が途中で
途切れてしまったのは
先生のみぞおちパンチが効い
たからであろう。
‥ていうか、葵さん男なのに
なんでお母さん設定?
[うぅ、準ひどいね]
[お前が悪い]
[うっわ、超俺様ぁー。]
わざとらしく
そう言った葵さんに
もう一発みぞおちパンチが
はいったのは言うまでもない。