私の彼氏
カワイサツキ

1

すがすがしい朝。

「真由美先生、おはようございます♪」

あたしは、元気よく挨拶した。

あたしの名前は、山崎(やまさき)。友達は、やまっちと呼んでいる。

「おはよう。山崎さん」

そう言ったのは、真由美先生。真由美先生はとても美人だ。あたしは憧れている。

そして、少し遅れてやってきたのが河合亜美(カワイアミ)さん。

河合さんはとってもスタイルがよくて、男子の人気者。女のあたしがヤキモチをやくぐらいにモテモテなの。

河合さんはやってくるなり、こう言ったの。


「こらっ、作風を変えるな」

あたしは怒られてしまった。

「読者を増やすために、いきなり作風を若者受けするように変えるな! “あたし”って、なんや?」

「ごめんなさい。読者が激減してたから、なんとか増やそうと思って…」

あたしは謝った。


「完結してる作品の読者数が減っても気にはならないけど、連載中なのに読者数が減ると涙目になるものね」

と真由美先生が助け船をだしてくれた。

「もういいか? 会議を始めますよ」

河合亜美はプリプリ怒っている。


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