私の彼氏
「あっ! 下手こいたあ~」

真由美は何やら下手こいたようである。

「先生、どしたんですか?」

「私も感染してるかもしれないわ」
((((゜д゜;))))

「明日にでも保健所に検査いきなはれ。無料ですよ」

「そうね」

そんなことを話していると真由美の携帯が鳴った。五月のマンション大家の番号である。

「はい、もしもし」

『昨日はどうも。あのぅ、五月さんの部屋のベランダに鳩が巣を造っているのよ。お隣さんから、ホロッホーホロッホーうるさいと苦情が出てるの。今日中に何とかしてくださいね』

「はい。わかりました」

真由美は電話を切った。

「なんなのよ! あのくそババア、何様のつもりよ! えらそうに」

「先生、落ち着いてください。五月のマンションに行きましょう。河合さんの倒れていたところに、お花もお供えしたいですし…」

「いいこと言うね。じゃあ、行きますか。もう、夜遅いけど」

「この封筒を持っておゆき。ピンチになったら開けるのじゃ」

梅子は一通の封筒を真由美に手渡した。

< 165 / 206 >

この作品をシェア

pagetop