私の彼氏
「おぬし達、本当に大丈夫か?」

「はい。少し痺れがあるぐらいです」

真由美が答えた。

「でも、先生、今回ばかりは超絶ピンチでしたね」

「ええ。オシッコちびっちゃったわ」

ほんのり香るアンモニアの発生源は真由美だったのだ。

「ワシが、パンツを洗ってきてやろう」

梅子は真由美のパンツを脱がせ、パンツを持って風呂場に行った。

「でも、山崎さん、よく青山刑事が五月を殺した動機がわかったわね」

「梅子さんの青山がゲイという話とこの部屋にあるはずのDVDがないという話を繋げただけです。当たっていてよかったです。青山の自供も録音できたし」

「そうね。山崎さんのおかげだわ。結局、青山の映っているDVDはどこに行ったのかしらね?」

「先生、DVDならここにありますよ」

山崎生徒はそう言うと、ベランダを指差した。


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