晴れた午後、公園のベンチで【短編】


サエキさんは穏やかに笑う。

私の気持ちまで温かくなる。




「この世界は、常に変化します。
それでも変わらないこと、辛くはないんでしょうか?」


私はどうしても変わらないことが不安で、恐くて、
仕方ないと言うのに。




「辛くなんてありません。今日が幸せで、明日も幸せ。素晴らしいでしょう?」




サエキさんは

突き抜けるように真っ青な空を見上げた。
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