Loving Expression ~愛を詩にのせて送ろう~


躊躇しながらも、彼女は瀬田の近くの席の椅子を引っ張ってきて、彼の隣りに腰がけた。


バクバクうるさい心臓を抑えつけながら、恐る恐るヘッドフォンに耳を傾ける。


最初のうちは心臓の音であまりよく聞き取れなかったが、


途中からその静かで優雅なメロディーと歌詞がはっきり聞こえてきた。


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