青い向日葵
「成績のこと、うるさいなんて、嘘。本当は、わたしがどんな成績だろうと興味ないのよ」
その言葉はとても冷ややかだった。
彼女から初めて冷たさを感じた。
「そうなの?」
「そうよ。わたしが答案用紙を紙飛行機にして捨てたって、全然気づいてないし。ううん、わたしのこと、知ろうなんて思ってないのよ」
「……なんで?」
俺のその一言で、春野は少し黙ってしまった。
理由を尋ねてしまったことを後悔していると、春野は、
「今のお母さん、お父さんの再婚相手だから」
と、ぽつり呟いた。
小さな衝撃が胸に落ちた。