甘いkissを君にあげる







「よっし!完成♪」



今日はいつもより上手くできたかも♪





「あっ!ヤバッ」





時計の針はすでに7時




「早く支度しなきゃ!!」




慌ててスクールバックを手にする。




―――ガシャッ





「えっ!!??」





机の上に置いていたカバンを取ろうとするときに紛れたんだっ‥‥



床に散らばるガラスの破片。

慌てて片づけようとして触ろうとした瞬間だった。






―――ドクン






やだ、なに‥


散らばるガラスの破片の正体はきっと写真フレームのカバーだった。


なぜか遠く感じる存在



すぐに拾えば済む話なのに、なかなか手が動かない。



小刻みに震える腕。
















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