piece of heart ー心の欠片ー
「母が居なくなった。
日本に行ったみたい。」
「ミア、日本に…」
「うん。
私のせいなの。
お母様に私の心を居れたんだから。」
困ったようにキャシーの瞳が揺れる。
「迷いはないの?」
「うん。お願い出来る?」
「わかったわ。
痛いわよ?」
「心得てるわ。」
白衣を着ている彼女は、
腰以上ある金髪を一つ結びにして
研究室へと赴き
私を中に通した。
そして
「痛いから、麻酔してあげる」
と私を研究室の診察台に乗せ、そう呟いた。