イケメンエリートかつ小悪魔
次の日、仕事が全然手につかない。


はぁ……。


「愛~、朝からため息ばっかじゃん。大丈夫?」


私の部署まで書類を持ってきた恵美が、私のデスクの横にきて、肩にポンと手をのせる。


「うん。……蓮くんと別れちゃった」


「いーんじゃない?だってさ、このご時世に会社辞めるって……。次のあてあんの?あ、引き抜きとか?」


「そうでもないみたい。まだ決まってないって言ってたし」


「ふ~ん。蓮くんもダメ男の臭いしてきたし、あのお医者さんにしちゃえば?」


健くんのことだよね。


蓮くんと付き合ってる時みたいに、恋愛でヤキモキすることなんてなくなるはず。


そうだよ……健くんがいる。




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