海の記憶に残る恋
昼過ぎ、シンジの部屋に人がきた。




シンジはドアをノックする音に気付いたが、めんどくさくなり、最初は無視した。




すると、外から声が聞こえてきた。




「シンジー」




少し間を置いて再び声が聞こえてきた。




「生きてるかー」




あやの声だ。




「カギかかってないよー」




シンジは声を振り絞った。
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