海の記憶に残る恋

その日、シンジは二日酔いに苦しみながらも仕事を続けた。




そして、何とか一日を乗り切った。




一日の終わり、一人の従業員がみんなに向かって話しかけた。




「みなさん、お仕事お疲れ様です。




少しお時間、よろしいでしょうか。




実はわたしたち、昨日、雨でお休みをいただいたので、何か懇親会的なものを開催できないか考えてました。




話し合いの結果、肝試しはどうだろうか、ということになりました。