海の記憶に残る恋
従業員の人たちはざわついた。




一人ずつ行くんですか、とか、歩いてどのくらいかかりますか、といった質問がでた。




二人で一組にしましょう、とか、歩いて一、二時間くらいのコースです、といった答えが返ってきた。




シンジは内心、面倒くさいな、と思っていた。




やっと二日酔いを我慢して一日を過ごしたのに、このあと肝試しはきついな、と感じていた。




しかし、従業員の人たちは結構盛り上がっていた。




面白そう、とか、怖いけど行ってみたい、とか、そんな声が聞こえてきた。




結局、予定のない人は全員行くことになった。
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