ライフ・フロム・ゼロ



沈黙のあと、
ナカは深々とため息をついた。


心底うんざりしたような、
なにかを煙たがるような
そんなため息だった。


顔を上げると、
ナカは背もたれに深くもたれかかり、
腕組みをして窓を外を眺めていた。


その横顔は、
まるで知らない人のようだった。


ナカは、あまりに、冷たい目をしていたから。
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