藍色のキミへ


『もしもし?』

「長沢です」

『お仕事終わったんですか?』

「終わりました」

『お疲れ様です』

「ありがとうございます」

『それじゃあ、早速なんですけど駅の噴水のところに、来てもらえますか?私、実は今そこにいるんです』


電話を切って、また猛ダッシュ。

今までで1番の、最速タイムが出たかもしれない。


ハァハァいいながらも、とにかく走った。
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