藍色のキミへ


「…うぅ…、目がしみる…」

「タマネギですか?」

「はい…」

中山さんの顔を覗きこむと、タマネギを切っていたせいで潤んだ瞳をした中山さんが見えた。

………。
………。
………。
………。

やっべぇ。
この困ったよう顔、すごい欲情する。
やばい、やばい、やばい、やばい、やばい!

理性が飛ぶところだった…。



「だ、大丈夫ですか?」

「…大丈夫です」

「た、タマネギ俺が切りますよ」

「じゃあ、お願いします!」

…危ないぞ。
俺の本能が、そう叫んでる。

どうしよう~~!?俺!



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