君の肌を壊す夜

思ったけれど…

優貴だって嘘をついてるようには見えなかった。


嘘をつく人があんな風にあたしの前で泣けるの?


「でも、その写真の彼女は?

大翔はあたしをその子と重ねてるんじゃないの?」


「馬鹿…言うなよ。

俺がこの子と付き合ってたのは事実だ。

けど、彼女は彼女。紗雪は紗雪だろ?

俺はお前を愛してるんだ…。」


信じてくれと訴えるように切実に、言葉をくれた彼だけど…


あたしは納得がいかない。



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