君の肌を壊す夜

君に触れたくて





話しを聞いた後もなんだか信じられない気持ちで一杯だった。



でも



花梨を疑う理由なんかあたしには無い。


「あたしのためだったんだね…」


彼女の宝石のように光る涙を見ながら


あたしは


知らなかった自分の過去に


あの二人が関わっていた事…



自分が優貴を愛していた事を知れて


少しだけ胸が軽くなった。



「思い出した?」


そう聞かれても


あたしは小さく首を横に振った。



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