青薔薇姫

悲しい別れ




知らない間に眠っていて、気付いたら朝になっていた。


「うわぁー…、ただでさえブスなのに…、いつもに増して酷い……。」


鏡を見ると、目がパンパンに腫れていて、二重を通り越して四重になっていた。


「こんな顔紫苑に見せたら……」


言いかけてハッとする。


ダメだ……忘れなきゃ……。


忘れられそうにないけど…、余計悲しくなる……。


気付かぬうちに、また一粒、涙を流していた。


「……お風呂入ろう。」


もう何も考えられなくて、とりあえずお風呂に入ることにした。




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