青薔薇姫



「学校ぶりですね。」


目の前にいる金髪男の言葉を代弁するかのように、黒髪男が言った。


黒髪のくせに制服着崩してるし…。


って……ん…?


もしかしてこの人達……。


「……朝遅刻してきた?」


「思い出していただけたんですね。」


胡散臭い笑顔の黒髪男。


まぁあえて口にはしないけど。


「おまたせー!!」


「1分ですか。彰人にしては頑張りましたね。」


「よ…よかった……。」


……なんだろう。


ものすごく心からの"よかった"に聞こえる…。


そんなにこの黒髪男が怖いのかな…?赤髪クン。




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