青薔薇姫
4人ともいっせいにあたしのほうを向いた。
「僕達のこと知ってるの?」
おそらく今買ってきたばかりであろうカスタードプリンを食べている赤髪クン。
「あ…、はい……、先生に聞いて…。」
「チッ…彩都さん余計なことしやがって……。」
……うん。
金髪男から聞こえた言葉は、あえてスルーしよう。
あえてね?あえて。
「それにしてもマズいことになりましたね……。」
「うん。さっきの奴ら、蛇毒の下っ端だった。」
ジャドク……?
ジャドクって何?
でもたぶん黒髪男と赤髪クンの会話からして、族の名前なんだろうな。