純情☆デビル

★愚かな自分★ 《Side -Shizuku-》

「オイ粋羅……言いたい事あるならとっとと言えや!」


“話がある”と粋羅がオレの部屋に来て、15分。


全然話を切り出そうとしない粋羅にキレ、捲ってた雑誌をバサッとベッドに叩きつけた。


灰色の髪を下の方で1つに結び、エンリニタをあぐらの中に置いていた粋羅が、ゆっくりこちらを見る。


粋羅のこの顔は………不安要素を抱えてる時の顔だ。


深刻な話……なんだろうか?


「何なんだよ粋羅。しけたツラしやがって。福もやって来ねぇぞそんなんじゃ」


叩きつけた雑誌を机に放り投げ、同居人と向かい合う。


「雫―――…」
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