BrandNewDay-FirstTimes-
 「(で、何なんだよ。屋上に行こうって)」

 俺は、学ランのチャックをいじりながらテレパシーで中の蓮に言う。

 (…まず、僕の身体から出てこいよ…)

 うわ、激マズ?蓮、超機嫌悪いって。声のトーンがいつも以上に低い。口調も何か冷たい。

 「(仕方ないな…)」

 俺はしぶしぶ、すぅっと透けて蓮から出ると、透けてた俺の体が戻った。機嫌が悪い蓮を怒らせたらうるさいから…。

 「なんで僕の命を狙ったの?」

 蓮は冷たい目で俺に問う。

 「…もう命はとらないって。けど、蓮の中にしばらく居させてくれないかな?」

 「へ?」

 蓮はきょとんとした顔で俺を見る。

 「千鶴、成仏しないワケ?」

 「俺は、まだ成仏できないんだ。だから、俺はおまえの中にいるからさ、通常にお前は表で話せる。しかも俺とテレパシーで俺と会話できる。すげーだろっ!」

 「え?でもお前、僕のこと怨んでんじゃ……(すごいっちゃあすごいけど…)」

 蓮は俺が蓮を怨んでる、そう思っているらしい。

 「さぁね、ま、俺はおまえの中にいるから」

俺は、蓮の中にすぅっと入った。でも、蓮は今度は意識を失わず、俺は蓮の中にいることにした。そうやらないといけないこと、最後にやっておきたいことをしないと俺は、どうも成仏しようにも成仏できないから。

 そんな自分が本当子どもだなぁとか思いながら。

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