きせき
正体
「はぁー……」
もう、溜息しか出ない。
何度思い出しても、恥ずかしくて、恥ずかしくて……。
まだ逢って間もない、しかも5歳も年下の男の子の前で、あんなに号泣しちゃうなんて!!
――あの日私は、あれから辺りが薄暗くなるまで、ずっと泣き続けた。
その間も、宮崎航太は何も言わず隣にいて、涙が止まって顔を上げた時。
「星……この辺でも結構キレイに見えるんだ」
空を見上げて、独り言のようにそう呟いた。
そして目を細めて柔らかい笑みを浮かべ、「立てる?」と私に手を差し伸べてくれたんだ。