妊婦、産婦になる!
ますますお産の準備が整って、また助産師さんは帰った。


どうやらさっきの電話といい、救急車の音といい、やっぱり産気づいた妊婦さんが来たらしく、助産師さんもあっちに行ったりこっちに行ったり、忙しくなったみたい。



あの~
分娩室代わりましょうか?


よっぽど言おうかと思ったが、また装置やらフンドシやら支度をし直さなきゃいけないのでやめた。


何かあったらすぐ言ってね!


そう言って助産師さんはナースコールを指して行った。


それから分娩室に来る頻度が低くなったので、ちょっと目をつむって休んでいた。


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