甘いのは苦手です。
おいおい、何だこの幼稚な揉め事は。

「半分にすればいいだろ。
てか、そんなので揉めるな」

「そんなのとか言うな」

怖っ。何で私までとばっちり受けなきゃいけないんだよ。
くっだらないと柚木は溜め息を1つ吐いて窓の外を眺めた。

「あ!!!」

葵依の大声に視線を戻せば皿の上に乗っていたチーズケーキの姿は無くなっていた。

葵依の視線の先を辿ると口を動かしている尾形がいた。

「柚木ちゃんも学校に入ればいいよ。凄く美味しい」

つまり、尾形が食べた。






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