甘いのは苦手です。
葵依の首を掴んで一瞬、呻き声が聞こえたけど無視。

「何をした?」

容赦なく首を掴んでいるから葵依は両手を挙げて降参している。

「素直に吐くなら放してあげるけど?」

きっと今の私は悪魔にしか見えないぐらい意地悪な顔をしてるって鏡を見なくても想像が出来る。

「今から殺人が起きる感じ?」

声のある方に振り向くとボサボサ髪の柚木が引いた目で見ている。

「今から殺すから待ってて」

一瞬のすきに葵依は私の手から逃げていた。





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