遠恋~君と恋をした日々~

あの日、友香ちゃんが学校に来た日


6時間目を受けずに、保健室でひたすら泣いた


悲しいのか悔しいのかわからない子の気持ちを


涙でしか表わせられなかった


どんなに泣いても、かれることのない涙


どれだけの、水分を使ったのだろうか


―――キーンコーンカーンコーン


6時間目を終了するチャイムが鳴った


どうしても教室に戻る気がしなかった


毛布に包まって、先生の話を聞こうとしなかった


あきらめて先生は、誰かにあたしのカバンを持ってきてもらうように頼んでいた


話す気にも、笑う気にも、動く気にもなれなかった


どうすることもできなかった


消毒のにおいに包まれながら、あたしは眠りについた


寝ても覚めても、凪と友香ちゃんのことが頭から離れない


離れてほしいのに、離れてくれない


夢の中まで・・・どうしてあらわれるの?
















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