遠恋~君と恋をした日々~
「起きてるんだろ?」


車が止まった


上半身を起こして、あたりを見回した


・・・どこかわかんない


シートベルトであたし繋がれてる!?


体が思うように動かない


「ちょっと!これはずしてよ」
「ははっ、元気だなぁ」


男があたしに近づいて来る


「やだ・・・っやだこないで!」


あたしの言葉で止まってくれるはずもなく


男はあたしにどんどん近づいてくる


近くまで来て、手首を掴んであたし後ろの座席を下げた


「きゃっ!」


反射的に後ろに倒れる


上にまたがられるように男があたしの首筋をなめてきた


背筋が凍ってるみたいに動かない体


・・・怖い、気持ち悪い


「いやっ、いやぁぁぁぁぁっ!!!」


まこと君とのことを思い出す


気持ち悪い、決していい記憶ではないあの記憶を








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