遠恋~君と恋をした日々~
「咲希っ!!」


誰かがあたしの肩をつかんだ


「やぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


人に触れられるのが怖い


真っ暗で見えない。あの時みたいに


「俺だよ咲希・・・、何があったんだ?」


あたしの目の前にひざまずいて、暗闇から凪が顔をだした


「・・・凪っ!」


凪のお腹にギュッと抱き着いた


「・・・ひくっ・・・・ふぇ・・・っくっ」


凪のぬくもりをかんじて、あたしは涙を流した


凪だ・・・・凪がここにいる


あたしのすぐそばに凪がいる


「こわかったよぉぉぉぉ・・・っ」
「大丈夫だ。もう大丈夫だ」



そのあと、凪があたしを立たせて歩かせた










< 295 / 424 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop