遠恋~君と恋をした日々~
「莉那!」
「咲希!!あけましておめでとう!」
「おめでとう」


莉那たちとの待ち合わせ場所に着いた時には、凪も莉那も祐生君もいた


あたしが一番最後だった


「ごめんね待たせちゃった?」
「ううんそんなことないよ、てか、咲希大晦日に1人って寂しすぎない?」
「だぁって、お兄ちゃんも麗子さんもいないんだもん!」
「そっか」


お兄ちゃんたちがいたら、たぶん3人で行ってたんだろうなぁ


でも、お兄ちゃんがいたら4人でダブルデートなんてできなかったね


「さっ、お宮参りしようか」
「そうだね!凪いこ?」


久しぶりに会った凪


凪の手をつないだ


「わっ!」


つないだ瞬間、手をはらわれた


「――――え?」


何が何だか分からなくて、先に歩く莉那たちは人ごみに消えていった


動揺が隠しきれなかった


何であたし今・・・手振りはらわれたの?!


なんかしたっけ?


あれ?
















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