遠恋~君と恋をした日々~

朝、学校へいくといつものように友達が話しかけてくる


なにもない毎日があたしの幸せだった


この幸せがもう少しでなくなるなんて・・・


「さ~き!」
「莉那!体大丈夫?」
「大丈夫、あの後ね、彼氏と話したんだ。そしたら、産んでって言われた」


莉那の嬉しそうな顔を見て、少しほっとした


もし、彼氏に『おろして』と言われたら、莉那はどうなってしまうのだろうかって


「良かったね!両親とは?」
「今日、健悟をお父さんとお母さんに紹介する」


健悟君と言うのは、莉那の彼氏さん


中1の夏から付き合ってるのかな?


もう少しで、3年目


だいぶん進んじゃってて、ビックリしたんだけど幸せならそれでいいって思った


「ねぇ、このこと眞子には言わないの?」
「言わないよ。眞子に言ったら・・・」


莉那の言葉が止まった


「どうした?」
「咲希ちゃん莉那ちゃんおはよう!」


眞子がいつものように話しかけてきた

「おはよ~」


眞子へ返事を変えして、莉那の顔を見た


「言わないでね」って言ってる顔だった







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