遠恋～君と恋をした日々～

ごめんね・・・悠一。でもあたしは、桜庭が好きなんだよ


「告白を受けたって付き合ったって、思うのはその人ばかり」


誰に告白されても、あたしが一番好きなのはあなたなんだよ・・・


「桜庭」


桜庭しか好きになれないんだよ


「あたしが好きなのは桜庭なんだよ」


言ってしまう、好きだって
あなたが必要だって


「悠一でも他の人でもない。あたしが好きなのは桜庭凪なんだよ！」


あたしの思いが、すべて流れ出てあとで後悔するんだ


桜庭はその場で立ってあたしに近づいてきた


「来ないで！こんな卑怯なあたしに近づいてこないで」


桜庭に背を向けて、窓側を見た


「桜庭に好きな人がいるって知ってるよ。でもあたし桜庭に7年間も恋してきたんだぁ。気持ちくらいは言わせてね」


最後に移るのは、笑顔でいたい


振りかえって、桜庭の顔を見た


そんなあたしを見て、桜庭はあたしを抱き寄せた