イケメン御曹司の秘密の誘惑


―――ぐったりと……身体を動かす事も出来ずにベッドに横たわる。

潤の……熱い肌に、目眩を起こしかけ、
気を失いそうだった……。


何故…?
何故、あんな風に私を求めるの?

あなたにとって、私の存在は、欲望を満たすだけの道具に過ぎないはずよ。


隣で息を荒げて横たわり、天井をボンヤリと見ている彼にそっと指を伸ばす。

彼の髪にそっと指を絡ませる。

「…比奈子…」

こちらに目を向けた彼をジッと見つめる。





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