儚恋。
○初恋は終わりを告げる




――――チュンチュン。


翌朝、小鳥の囀りさえもが
私の頭を
強く痛いほどに響いた。


それは疲れて寝ちゃうほど
昨日、泣いたから…。



1度ならず2度も
キスされるなんて……!



「……目ぇ真っ赤」


鏡に映る自分の変わり果てた姿に溜め息がでた。



こんな顔
雄都くんに見せられない!



蛍だって
こんな私の顔を見たら

僕のせい?

と、責任を感じるんだろうな――――。




……って、
蛍なんてどうでも良いか。


あんな天然ヤロー。




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